こんにちは、社協在宅福祉センターです!

在宅福祉センターは、ここ瀬戸新屋に昨年3月に新設しました。介護保険制度・障害者自立支援制度等の事業、そして安心すこやかセンターが地域に根ざした活動をしています。

 

福祉サービス事業は、平成12年に介護保険が施行されてからサービス事業所が増え、さらに利用者のサービスに対しての意識が変わりました。そのような中、私たちは利用者が住み慣れた地域で安心して過ごすことができるように、常に在宅サービスの提供をしています。

 

昨年起こった東日本大震災の被災者の方々の声の中に「元にもどりたい」と何人もの訴えがありました。みなさんも顔見知りのいる地域での生活を切に願っているのではないかと感じました。

 

さて、ここで数年前に父を看取った母が突然腸閉塞になり、入院した時の話しをしたいと思います。検査も高齢な母には大変だったようで、さらに点滴治療のためベッド上での入院が何週間か続きました。主治医から開腹手術の説明がされ、最後の内視鏡を試みました。長時間かかり腸閉塞の原因だった異物を取り除くことができましたが、あの我慢強い母の形相が変わってしまいました。歩行が出来なくなり、車椅子での移動です。母は歩行ができなければ在宅へは戻れません。私たちは焦りましたが、老健の看護師さんが「時間をください。生活リハで大丈夫です」と言ってくださいました。

 

あれから母は、在宅と老健の生活です。あれほど厳格だった母が、老健のおむつパットを私物の荷物に入れていることがあり、介護職員がそっと戻してくれています。このような母のことがあり思うことは、今まで以上に家族の方々の気持ちを理解し受け入れていきたいと思っています。

藤枝市社会福祉協議会 在宅福祉センター長)

 

こんにちは、安心すこやかセンターです!

みなさん、地域包括支援センターをご存知ですか? 地域包括支援センターでは、市から委託を受け様々な事業を行っています。わかりにくいので一言で簡単に言うと「高齢者に関するなんでも相談窓口」と考えていただければよいと思います。藤枝市内には、安心すこやかセンター(略して「あんすこ」)という愛称で7箇所に設置されています。ご存知なかった方、是非お住まいの地区担当センターを確認してみて下さい。

平成18年4月に「あんすこ」が誕生してから5年。相談を受けて感じるのは、当事者同士にしか分かち合えない思いです。そんな思いを共感できる場のひとつ「ほっと会」は、とても貴重な存在です。会議や家族介護教室などで会員の方々とご一緒させていただく機会がありますが、その発する言葉からは教えていただくことばかりです。

共感から一歩前に進む力へ。「あんすこ」は、まだまだ未熟な機関です。少しでも存在意義の高い機関に育っていくには皆様の力が必要です。今後ともよろしくお願い致します。

 

(藤枝市地域包括支援センター グリーンヒルズ藤枝 社会福祉士)

 

 

私たち藤枝市地域包括支援センター亀寿の郷は、平成6年に岡部町在宅介護支援センターとして創設され以来、町の小地域の特性を活かし行政・社会福祉協議会・民生委員との連携を密にして活動をしてきました。特に家族介護教室については当初から力を入れ、各公民館での介護講習会や介護者の集いとして座談会やバス旅行などを企画し、介護者同士の交流や悩み解消の場づくりをし当センターと介護者ができるだけ近い関係づくりができるよう努めてきました。今年度は、新たに ①介護食の調理実習 ②リラックスヨガと座談会 ③食事を挟んでの座談会を企画しました。岡部地区外の方もぜひ参加してみてください。

 

さて、私は障害者施設で2年、老人保健施設で5年、当センターで11年の18年間相談業務の仕事を続けています。この原点を考えると、やはり祖母の影響が大きいと感じています。両親は共稼ぎでしたから、いつも私の近くには祖母がおり優しく、たくさんのことを教えてくれました。その祖母は現在グループホームで生活をしていますが、認知症状が進み「問題行動」が顕著になってきました。正直言えば、このような職につきながらも随分世話になった祖母の面倒をみられない自分を責めることもあります。年末休暇に入ってから、子どもは夫に任せやっと半日時間をつくり祖母のところに行きました。私の嫁ぎ先の甘いみかんが大好きでしたから、居室で一緒に昔話をしながら食べました。1個1個ほろをむいて差し出すと、「おいしい!」とにっこり笑ってくれ「もっと食べたいよ」と答えてくれました。祖母らしさは失われてきているものの、こうした一瞬一瞬を共有することが今の自分にできることであり、大切なのかもしれないと改めて感じました。

 

私たち専門職ができることは限られており、家族にしかできないこと・家族でないとわからないことがたくさんあります。それでも私たちは、出来る範囲の中で最善の方法を一緒に考え、一緒に悩み、一緒に泣いたり笑ったりして本人や家族に寄り添い、支えていきたいと思っています。当センターのキャッチフレーズ「いつでも・どこでも・だれでも・すぐに」相談できる支援センターであるよう日々走っています。これからも気軽に声をかけてください。

 

 (藤枝市地域包括支援センター 亀寿の郷 主任介護支援専門員)

 

こんにちは、介護さわやか相談員です!

介護サービスを利用されている方との何気ない会話や雰囲気などから改善点を見つけ、介護サービスの質の向上につなげる橋渡し役として定期的に訪問させて頂いている。

先日、訪問先の特養で昼食にカレーをおいしく一緒に頂いた時、隣席のTさんは「こうして話をしながら食べたかった」と”ひも編み”を毎日頑張っている事など次々と話しかけて下さる。一方、Hさんは「耳が遠いから話は遠慮している」と黙々と食べられたので、後から居室に伺うと、待ってましたとばかりにお話をして下さった。

一人ひとり個性や要望は違っても、安心して楽しく過ごせる生活の場であって欲しいと願い、これからも利用者の声の受け止め役として訪問活動を続けたい。

(F)

 

施設を訪問して二年六ヶ月が経ちました。利用者とお話しする時、肩に手を置いたり、手をさすったりしながら会話をします。ある利用者は、麻痺のある手がとても冷たく、「あんたの手は温かいね。気持ちいいよ。ありがとね。」と喜んでくださる。会話がなくとも手を重ねたり、さすったりすることで、心が穏やかになり、ポツリポツリと話して下さる。

相談員は利用者の話を聞くだけであって、それを現実に体験することはできません。利用者の悩み、悲しみ、苦しみを様々と想像できる力や、共感して利用者の想いを汲み取り、代弁する力を持つことが重要だと思います。

これからも、施設や事業所のいろいろな行事に参加し、利用者の方と顔見知りになり、信頼関係を築くことで、利用者が自分らしく、人間らしく生きていくために、少しでもお役に立てたらと思います。

(Y)

 

介護さわやか相談員って?  

藤枝市介護さわやか相談員派遣事業は、平成12年度の介護保険制度のスタートと同時に始まりました。「介護さわやか相談員」は、介護や福祉の専門家ではありませんが、一定水準以上の養成研修を受けており、市長が、一般市民の中から相談業務にふさわしい熱意とボランティアマインドを持った人に委嘱しています。現在12名の介護さわやか相談員が、市内16ヶ所の介護サービス事業所を1〜2ヶ月に1度訪問しています。訪問先では、利用者の不安や疑問、悩み、要望などをお聞きし、事業所に伝えて、一緒に解決方法を考え、介護サービス利用者と事業者の”橋渡し役”として活動しています。


こんにちは、特別養護老人ホームです!

第2開寿園は藤枝市で2番目の特別養護老人ホームとして平成9年に開園し、今年で16年目になります。開園当初、長期入所は市町村が行う措置によるもので、入所の相談や申請受付は市町村が行っていました。

平成12年介護保険制度が始まり、長期入所は市町村の措置から介護サービス事業者と利用者との契約へと変わり、入所の相談や申込みも各施設で行うこととなりました。当施設の担当は生活相談員です。

 

今回はこの場をお借りして「第2開寿園に入所申し込みに行くと相談員にこんなことを聞かれるんだ」ということを整理してみました。

 

介護保険被保険者証

入所申込の際に介護保険被保険者番号が必要です。また要介護度の、介護保険被保険者証の有効期間も必要に応じて確認させていただきます。

 

利用者の状況

入所を希望される方がどのような状況なのかを伺わせていただきます。具体的には

1)介護サービスを受けるに至った経緯と現在の状態

2)現在までかかった病気に関すること

3)どのような生活をされているのか

4)現在利用している介護サービスについて

などを聞かせていただきます。

 

.御家族等の状況

入所を希望される方の家族構成や在宅でのお世話が難しい状況を聞かせていただきます。(一人暮らし、介護者が高齢であったり病を抱えているなど)

また在宅で介護されている御家族のご苦労や心情などをお聞かせください。

 

.利用料について

介護保険がスタートしてしばらくの間はかかる費用について細かく説明をしていましたが、御家族から「細かい説明はいらない。だいたいの金額を教えてほしい」、「要はうちのおばあさんが入所するといくらかかるの」、「説明がくどい」等の苦言をいただき(もちろん私の説明の仕方も悪いのですが)、入所相談のときは概算で説明させていただいています。

また利用料については要介護度だけでなく入所を希望される方の年金等の所得によっても金額が変わりますので年金の種類や一年間の所得をあらかじめ調べてください。

 

お聞きする内容はだいたい以上の4点になりますので当施設に入所の申込をされるときの参考にしていただければと思います。

(特別養護老人ホーム 第2開寿園 生活相談課課長)

 

特別養護老人ホームって?

常時介護が必要で、自宅で生活することが困難な人(要介護度1~5)が対象。食事、排せつ、入浴など日常生活の介助、機能訓練、健康管理などが受けられ、終身利用できる。比較的低料金のため希望者が多い。入所は申し込み順ではなく、必要性の高い人から順番を決める例も多い。通称「特養」。

 

こんにちは、通所介護事業所(デイサービス)です!

♪ 箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川 ♪ 

と歌われる川越し街道沿いでデイサービス事業を行っています。 

縁がわ」定員15名、「第2縁がわ」定員13名 。

 

介4:幻覚、幻視の強い Aさん

「おじいちゃんが首を絞められて殺されちゃった!」

「このお茶には農薬が入っているで飲まんよ!」  等々

なかなか怖い話の連続で、いつも横に座るBさんは震えて席を立ってしまいました。他の利用者さんと離れたところでスタッフが一人付いてタオルを畳んだり、世間話をしたりしながら落ち着いて過ごしています。

 

介4:認知症、言語障害がある Cさん

言語障害があり意志の疎通を取ることが大変。スタッフは会話の中の単語を拾いだいたいのコミュニケーションが取れています。健脚なので見守りもなかなか苦労しています。この方にもスタッフが一人付きます。タオル干し、タオルたたみ、食器の水洗い、等々 生活の中で出来ることも多いので一緒に行動することで落ち着いた生活が出来ています。

 

AさんもCさんも施設では介護に専念するスタッフの対応の中で生活は成り立っていますが、眠っている時間以外のほとんどが見守りを必要とするので、ご家族のご苦労は計り知れないものがあります。

Cさんの主介護者であるご主人の言葉の中に「施設に入れちゃうと、自分が夫である事を忘れちゃいそうで、怖いからもう少し頑張る」とお聞きしました。胸がつまる思いと同時に介護協力の必要性を改めて感じさせられました。

(NPO法人おとしよりの一日住宅 縁がわ)

 

通所介護って?

デイサービスセンターなどの施設に通って日帰りで、入浴や食事、生活等についての相談、助言、日常動作訓練が受けられる。自宅から施設まで送迎有り。

 

こんにちは、小規模多機能ホームです!

小規模多機能ホーム「池ちゃん家」藤枝・デイホーム「池ちゃん家」藤枝です。私達は「100%応えることは出来なくとも、100%対応することは出来るという精神の下、皆で協力し、考え、応えていく努力をしていきます」という基本理念に基づいて、高齢者の方々の介護をさせていただいています。

90%以上の方に認知症の症状が出ている現状の中で、認知症のある高齢者さんとどのようにお付き合いして行ったら良いのか、日々格闘されているご家族の介護負担の軽減や分担のお手伝いがどこまで出来るのか、施設内研修や毎日の朝礼時に行う「日々のコミュニケーション」の復唱を通じて全職員の課題として取り組んでいます。

認知症の方とのコミュニケーションは分かっていても実践は難しいものです。特にご家族は、感情的になってしまい悪循環を繰り返し泥沼に・・・でも、これはご家族だからこそ当然の事です。落ち込まないで下さい。1人で抱え込まないで下さい。どのご家族も同じような経験をなさっているはずです。

経験のない方に介護の苦労をお話ししても同情されるだけで理解はしてもらえませんよね。自分の想いをぶちまけアドバイスをいただける場所(家族会)があるなんてすばらしい事です。私は「ほっと会」の活動に注目し期待しています。

私たち介護に携わる者は、高齢者はもちろんの事ご家族の「想い」や「願い」をくみ取って、その実現に向けて最大限努力をしていかなければならないと思っています。

「頑張らない」「気負わない」でほっと一息入れましょう。「ほっと会」で悩みを解消させ、心も身体もパワーアップそして、上手に介護事業所(者)を使って行きましょう。

 

 

  • 何回も同じ事を繰り返し聞いても、丁寧に答えて下さい。相手にとっては、初めて口にした言葉です。
  • 間違ったこと・おかしな事を話しても決して否定しないで、相手の話に合わせて下さい。
  • 出来なくなっている事に目を向けるのではなく、今出来ている事に目を向けて下さい。        

               等々   [日々のコミュニケーションより]

 

(小規模多機能ホーム「池ちゃん家」藤枝)

 

小規模多機能ホームって?

介護が必要となった高齢者が、住み慣れた家・地域での生活を継続することができるように、利用者の状態や必要に応じて、「通い」を中心に「泊まり」「訪問」の3サービスを組み合わせて提供する在宅介護サービスです。


こんにちは、藤枝市介護支援研究会です!

藤枝市介護支援研究会は、介護支援専門員として藤枝市及びその周辺市町村で働く会員数約160名の職能団体です。会の活動は介護支援専門員の資質向上を目的とした研修活動を主にしています。介護保険制度創設と抱き合わせで作られた介護支援専門員資格はこの世に出てわずか12年目です。まだまだ未熟な専門職ですが、ほっと会の皆様からも叱咤激励をいただきながら精進していきたいと思っています。

 

さて、私の「認知症の人のケア観」の理解は、そのまま 「対人援助のケア観」と同じです。ある専門家は家族が認知症になった時3つの事をしなさいと示唆しています。①「ガミガミ怒らず、認めて褒めて優しく接すること」②「声をかけ仲間に入れて寂しくさせない事」③「家事や遊びを一緒に行動すること」です。家族が認知症にならなくても、私が自分の妻や家族にこの3つが守れて接したら、きっと夫婦や家庭はもっと円満だろうと反省する時があります。それから、応用編ですが職場において入社した新入職員への接し方も基本線は同じではなかろうかと思います。つまり「新入社員の良いところを認めて褒めて、孤立させずに一緒に仕事にチャレンジする」という感じでしょうか?その中で職場の人間関係に“きずな”が生まれてくるだろうと思います。

 

しかし、なかなかそれが家庭でも職場でもできない現実があります。ついつい妻や家族やあるいは他人のせいにして、我を張る小さな自分に時々気づく訳です。簡単な様でこの3つを継続するとなると、なかなか難しい事を日々実感しています。つまり、「認知症の人のケア」を私は、周囲の人と上手にコミュニケーションをはかり人間関係をつくる為の指針として活用している訳です。それは、言いかえれば「認知症の人のケア」とは「人と人はこうして接しなさい」という普遍的なメッセージだと思えるからです。

藤枝市介護支援研究会 会長)

 

こんにちは、藤枝市健康福祉部介護福祉課です!

私の母方の祖母、「すゑ」のことを書こうと思います。ちなみに、父方の祖母は「とめ」といい、いずれも末子らしい命名です。

私にとって、おすゑおばあは『逝産』を残してくれました。それは、96歳の最後のその日まで生き抜く姿でした。

 

冬のある日、ノロウイルスに感染して入院。

病院の食事に一言。「あんな、猫のまんまのようなごはんじゃ食欲がでない。あんもう(餅)が食べたい。」食に対する貪欲な姿。

 

入院中、脚力が弱くなり、リハビリ目的で、老人保健施設に3ヶ月間入所することとなりました。入所に立ち会うと、若い介護職員に「あんたのネームを教えて。」と積極的に声をかける姿。何という好奇心。

 

入所中も「新しいシルバーカーが欲しい。」と娘らにせがみ、困らせました。確かに、赤茶けて錆びた古めかしいシルバーカー。

「もっと歩けるようになったら、買ってあげるから」と説き伏せられ、その後、見事にシルバーカーで施設内を闊歩できるようになり、自由自在に、近所の人が入所している部屋を訪ねていたそうです。恐るべし物欲・お節介焼き。そして、自宅に戻ることになりました。

 

自宅では、デイサービスやショートステイを利用しながらの生活が続きました。しばらくして、次第に通所もできなくなり、往診と訪問入浴・訪問看護を利用する頃、長男夫婦にも介護疲れも見られはじめ、この頃から、かしましい娘4人が交代で泊まりに行くようになりました。とは言うものの、娘らに下の世話になんかなるまいと、ベットでは常に斜めに横たわり、足を垂らして寝ていたそうです。尿意とともに、柵につかまり起き上がり、最期まで自力でポータブルに行こうとしていました。何という執念。

 

ついに、寝たきりになり、食事も摂れなくなると、割り箸にガーゼを巻き水分を含ませ、口元に運ぶと割り箸を噛みしめ、離すまいと必死で一滴の水分を摂ろうとしていたそうです。やがて、その力も弱くなり、自力では水分も摂れない日が続いたある日。折りしも私の母が泊り込みの日でした。訪問看護師さんから「今日の訪問10時ですが、30分遅れます。」と連絡が入りました。おすゑおばあは、看護師さんが到着するのを待っていたかのようでした。主治医に連絡をして、看護師さんが祖母の手を胸元まで持ってくると家族の皆で声をかけてくださいと促しました。「おばあちゃん。」と声をかけ、しばらくして息を引き取りました。看護師さんは、気に入った服を用意してくださいと声をかけると、手際よく旅支度をしてくれました。晴れの日の着物を着せてもらい、お化粧もほどこし、おだやかな表情でした。

 

火葬してなお驚いたことに、粗食でありながらも、よく身体を動かし働いたであろう、変形した膝関節。ずっしりとした大腿骨は、骨壺に納まりきらないほど骨太でした。

生き抜くため、あらゆる欲を垣間見せ、天寿を全うしたその姿は私にとって、何よりの一つの手本を残してくれたと思います。

(藤枝市健康福祉部介護福祉課 地域支援係長)

 

こんにちは、藤枝市男女共同参画推進センター「ぱりて」です!

介護保険制度が導入される前に実母を看取りました。享年93歳でした。お寺参りが生き甲斐の外出の日々でしたが、自宅の廊下で滑って敷居に右大腿部があたり骨折し、初めて入院生活をおくりました。退院後は歩行に不安を感じる様になり、外出もままならないまま、自然に安らかに召されました。

 

お洒落だった母の旅立ちにお似合いの着物をと箪笥を開けると、四国48箇所霊場、その他参拝した寺院で頂いたご印の朱に染まった晒しの「死に装束」をいつの間にか仕立てて用意してありました。明治、大正、昭和、平成と四代に亘って凛として生き抜いた母は、最期まで明治の女性でした。

 

その後介護保険制度が施行されて間もなく、同居していた義姉の体調に少しずつ変化が見られるようになりました。姉は生涯のほとんどを母と過ごし、話し相手であった母が急にいなくなって、気落ちをしないかと心配しましたが、気丈な姉は心配をよそに、外に話し相手を求めて元気にお出かけの毎日になりました。最初は昼食までには帰宅しましたが、そのうち、2時頃になり、3時頃になり、夕食の5時をまわっても帰らないこともありましたが、お友達との会話を楽しんでいるものと思い込んでおりました。後になって、脳外の主治医から元気そうに外出したのは認知症の始まりで、徘徊の症状であったと知らされて驚きました。当時、認知症は「痴呆」が法律用語で「ぼけ」という差別用語で表されることが多く、加齢とともに出てくる症状として介護保険の認定には問題がありました。又、認知症は、「仮性認知症」と違い現時点では症状を安定させ、重度化させない薬はあっても、残念ながら完治はできません。

 

しかし、いずれはわが身かもしれません。日々、愛する家族が段々と出来ないことが増え、自分のことを忘れていくのを目の当たりする時の辛さ、悲しさ、やるせなさは、同じ思いを経験した者同士が解り合え、繋がって支え合うことにより勇気が湧きます。見送った後、辛かった、嫌だった、或いは燃え尽き症候群になるのではなく、寂しさはあっても、介護を通して多くの人とのめぐりあいや優しさを知り、その後の人生が豊かになるものと信じています。

 

母の介護には姉が支えてくれ、姉の認知症で要介護5の介護には、一人の身内のような質の高いヘルパーさんが毎日訪問して支えてくれました。介護は肉体的にも精神的にも一人では出来ません。嬉しいことに、藤枝市には「ほっと会」という認知症の人を介護する家族を支える組織があります。会員同士が繋がって、介護する人、される人、それぞれに察して支え合い、制度や社会との関わりについても話し合いながら、益々、「拠り所」となることを期待しています。

(ぱりて 会長)

 

「ぱりて」って?

「ぱりて」では、誰もがあらゆる分野で個性や能力を発揮できる社会を目指して、市民フォーラム・市民大学・ぱりて講座・介護予防支援事業・施設見学会などの講演会や研修会の開催及び情報提供など、さまざまな活動を行っています。

 

こんにちは、ほっと会世話人です!

介護サービス情報の仕事で調査員として、西山さんと知り合い、昨年(2008年)ほっと会を立ち上げたことを聞いて、強く優しい人だとは感じていたけど、行動力にすごいなと脱帽でした。私に何かできることがあれば関わってみたいと考えながら7ヶ月もたって、今年2月(2009年)から入会させてもらっています。  

数年前から渡辺謙の若年性アルツハイマーの映画を観たり、自分が壊れていく様子を本に書いて出版した女性の本を読んだり、身近な知人の中にも認知症になって苦しんでいる人を見て、辛い悲しい気持ちになったこと、決して自分に関係のないことではなく、いつ自分の身に起きてもおかしくないと感じたこと。深く調べて様子をみてからというのではなく、興味のあることに何でも軽い気持ちで手を出そうとする、持ち前の軽い前向きな性格で、飛び込んでしまいました。

ほっと会に初めて出席させてもらったとき、介護をしていない会員ということでここに居ていいのだろうか? ほっと会は介護をしている人たちの集まりであり、仲間ではないと思われて他の会員の方たちに不愉快な思いをさせていないだろうか? 知識もないのに軽卒すぎたかもしれない、もっと勉強して理解を深めてからでも遅くないのではないかと、考え考えの帰宅の路でした。

今は、違います。もっと勉強しよう、理解できるようになろうと前向きな気持ちだけになれました。会員同士が癒される場所だけでなく、情報を提供し、勉強する機会を設け、介護者の不安を少しでも解消でき、はつらつとした生活が送れるような家族の会に成長していければいいなと考えています。気が付いたことは何でも伝えて下さい。よろしくお願いします。

 

認知症の家族の会であっても、私のような気持ちを持っている人はきっといると思いますので、関心のある人は是非、一緒に参加してみませんか? きっとやってよかったと思われると確信します。

(S)

 

「ほっと会」って? 

三度の飯より煎餅が好きな煎餅マニア、西山美紀子さん(静岡県藤枝市在住)が代表を務める認知症介護家族の会。