オリジナルな介護ワザ、先輩経験者に教えてもらった介護ワザ、どこかで聞きかじった介護ワザ。無理なく実行できそうな、”使える介護技” を紹介してください!

 


 

「本葛」が、いいみたい

 

母はここ2か月、毎日朝方下痢便が出ています。お医者様は「年だから仕方がないね。」と簡単ですが、家族にとっては大変な事です。パジャマから布団までも汚してしまうことが度々です。私は毎日ドキドキしながら母を起こし、布団とパジャマの後ろを見ます。便で汚れていないとほっとします。そしてトイレへ誘導。母が歩けば匂いが広がるので、窓も玄関ドアも全開です。丁度勤めに出かける主人の朝食時とドッキングしているため、とても気を使います。

 

治らない下痢と覚悟していましたが、会員のKさんが、下痢には本葛が良いと教えてくださいました。魔法のようでした。頂いた本葛を母に飲ませた翌日から、母の下痢は治ったのです。本当に本当にありがとう! 

 

 

 

 

「ペットシーツ」が、いいらしい

 

私の会社の先輩(50代女性)が、認知症の父親を介護中なのですが、夜の失禁が1番の悩みだそうです。紙おむつも今ひとつうまくいかないとか。そしてひらめいたのがペット用シーツ。飼っているワンちゃんのをちょっと拝借してベッドの腰まわりに何枚か敷いてみたら、これがなかなか良い!ということでした。汚れたところだけ新しいのに取り替えられるのもグー!だそうです。

さっそくウチも試してみました。私の母は失禁はないのですが、トイレの床を汚してしまうことがあるので、トイレの足下に敷いてみました。今までは普通にトイレマットを使っていたので洗うのが面倒でしたが、ペットシーツを使えば、汚れたら捨てて新しくすればいいだけなので楽ちんです。新聞紙1ページサイズのものが何かと使いやすいと思います。1番安いもので充分です。(注!スリッパを履いていると 滑りやすいものもあるので注意が必要です。)

 

さらに認知症が進んでしまうと、このシーツをまるめてトイレの中に捨ててしまうことがあるそうです。その場合は、普通のトイレマットの下にペットシーツを敷く、という使い方が良いようです。

 

これ、先日の震災で人間用トイレとして使っている方もいらっしゃるようですね。消臭効果もあって良いとか。いろいろ使えて優れモノですね!

 

 

 

 

「ペット用消臭クリーナー」は、使えるかも

 

尿失禁などでトイレを汚して、掃除をしても「大人のおしっこ」の臭いはなかなか消えず最後には、消臭剤が負けてアンモニア臭の臭いが・・

 

最初は、どこにでもあるトイレ用掃除洗剤で「ゴシゴシ」 その時は臭いも薄くなり、あーきれいになったと思うのですが、洗浄力が少し物足りなく感じていたところ我が家では、多頭の「猫」を飼って、猫のおしっこもアンモニア臭がきつく、ペット用のクリーナーで毎回掃除をしていることに気づき、猫も人間も一緒と思い、使用してみたら・・・これまたべりーグッドでした。

 

私は、一般的なものはすべて使用してみましたが、ペット用と言うものにはかないませんでしたよ。

私のお勧めは・・・ネーチャーズミラクル強力消臭Wクリーナーです。汚れと消臭をこれ一本ですみますよ。フローリングでも使えます。近郊では、ジャンホエンチョー藤枝店ペット用品売り場にスプレー付で600円位、取り換え用で500円位です。これ以外でも、もっと良いのがあるのかもしれませんが、私の経験上、今はこれが一番です。

ペット用であっても、「猫」と書かれているものの方が消臭力が強いですね。それと、国産より外資系会社のもののほうが、洗浄力・消臭力が優れているように思いましたよ。

ペット用と書かれたものは、お値段も少し高めですが、お困りの方は、試してみる価値あるかもしれません。ファブリーズにしても、ペット用の方が、臭いが取れますよ。

 

※上の記事でトイレにペットシーツを敷くと書かれておりますが、ペットシーツの中にも簡易的ズレ止めテープがついているものがありますよ。ズレ防止にはいいかもしれませんね。

 

 

 

 

「足湯」が、いいらしい

 

介護施設のホームページやブログに時々登場する「足湯」。いろいろな効能があるようですね。健康面ではもちろんのこと、精神面にもいいようです。介護する人が足湯のお世話をしながら会話をしたりスキンシップをしたり、無理なくコミュニケーション取れるのもいいんでしょうね。リラックスしながら「自分が大事にされている」という満足感も与えてあげられるのだと思います。

認知症で入浴を嫌がる方が足湯をきっかけにお風呂に入るようになることもあるそうです。


 

 

 

「気持ちいい」が、いいらしい

 

私の母は認知症で、トイレの後に手を洗ってくれないのです。しかもトイレットペーパーをケチるので、手には便が・・。しかしいくら言っても「私は汚くない!」と怒るばかり。ケアマネさんに相談したところ「汚いから洗え、というのはダメ。温かくて気持ちいいわよ〜、と誘ってみましょう。足湯ならぬ手湯にしてみては?」と、ナイスアイディア! それなら洗面器にアロマオイルでも垂らしてみようかしら、なんて考えましたが、さすがにいちいち用意するのは面倒なので、とりあえず蛇口からお湯をジャージャー。母がトイレから出てくるタイミングを見計らって「お母さ〜ん、温かくて気持ちいいよ〜、早く早く」と誘ってみました。見事に作戦成功、「あ〜気持ちいいね〜、ありがとね〜」と、機嫌良く手を洗ってくれました。本当にちょっとしたことなんですね。

 

 

 

 

「食べ過ぎ」ても「着なく」ても、いいらしい

 

杉山孝博先生の本にこんなことが書いてありました。今、私が母に対して最も苦労していることだったので、これを読んですっかり気が楽になりました。

 

食事をしたばかりなのに「食べてない!」と要求された時

「準備しているから待っててね」「オニギリがあるからこれを食べていてね」と対応。それでも本人が納得しなければ、もう一食食べさせてもよいでしょう。この時期には二人前を一度に食べてもおなかを壊すことも太ることもないから安心して食べさせればよいのです。不思議に思えるかもしれませんが、動きが非常に活発でエネルギーの使い方が多くて、栄養の吸収の効率が悪いと考えれば、異常な食べ方ではなく、必要なカロリーを摂取しているにすぎないといえます。

 

洋服を着せてもすぐ脱いでしまい、着せても脱ぐを繰り返す場合

認知症のある状態では、薄着でも風邪もひかないし、寒さも感じないこともあります。だったらそのままにしておけばよろしい。

 

「改定 認知症の理解と介護-認知症の人の世界を理解しよい介護をするために-」

(B5版、52頁、定価300円)

 

  問い合わせ先

  公益社団法人認知症の人と家族の会 神奈川県支部

  電話・ファックス 044-522-6801