「ほんとかいぃ〜?!」な、びっくり面白エピソード集

 

日々の介護の中で、思わず「ほんとかいぃ〜?!」(←ほっと会と掛けてます)と叫びたくなっちゃうような、びっくりエピソード、楽しいエピソード、トホホなエピソード、なんでも募集中です!

 

 

ep.1 作話上手な母に思わず「ほんと〜?!」

 

「明日はお正月、おせち料理の買い出しに行かなくちゃ!」これが母の毎日の口癖です。9月のある日、突然この口癖が始まりました。

「え?お正月は1年の初めの日でしょ?まだ9月よ」という私に母が返した言葉にまたまたびっくり。「世間ではね、最近はね、お正月は面倒だからやめよう、という風潮になってきたの。それでね、国の方針で年に2回、お正月に代わる行事をやることになったのよ。それがちょうど明日なの。」 「えっ? ほんと?!」と思わず聞き返してしまった私。信じたわけじゃないけれど、あまりにも鮮やかな切り返しだったのでつい言ってしまいました。これには父もびっくり。「とても惚けているとは思えん、凄い頭の回転の速さだ」と。

作話(さくわ)はアルツハイマーにはよくあることらしいのですが、一瞬のうちにこれだけの話を創り上げ、しかも淀みなくスラスラと喋る様子には本当に驚かされます。

また、こんな作話もありました。ショートステイから帰宅する日、父と車で迎えに行った時のこと。「あら、迎えに来てくれてよかったわ。今夜家族が迎えに来なかった人は、毛布1枚で廊下に寝かされるって言うのよ。寒いからみんな手足を曲げたり伸ばしたり、一晩中動かしながら耐えるんですって」と、これもスラスラ・・。「そりゃまたずいぶんひどい話だなぁ〜」と、とぼける父。

言っている内容は確かにおかしいのですが、さもありなん、とばかりの話しぶりに家族がすっかり騙されたこともありました、過去には施設に問い合わせてしまい恥をかいたことも。

今では異食もひどくなり1日中目が離せない状態なのですが、なぜか作話術だけはますます冴え冴えと、日々磨かれていくようです。そんな母の話にうんざりとしながらも、次はどんな突飛なストーリーが飛び出すか、ちょっと楽しみでもあります。

 

 

ep.2 気付いてくれない母に「ホントにホントにほんとか〜ぃ?」

 

生まれてから今日まで大きな病気とケガをした事のなかった私。それだけが自慢できる唯一の事だったのに、今年2月、ついに初ギプスを経験してしまいました。ちょっとした段差でつまづき、右足首を捻挫と剥離骨折してしまったのです。

私としたことが! あ〜大変! きっと母(アルツハイマー要介護3)に、繰り返し何度も「どうしたの?」と聞かれてしまうだろう。耐えられるかな? 紙に書いて聞かれたら見せるようにしようかな? などと考えながら病院から戻ってきました。

デイサービスから戻った母を出迎えた私は、さて、母がどんな反応をするのか・・・ドキドキ。ところが母は何も気付かず、いつもと全く変わらないのです。ふくらはぎの部分はズボンで隠れているとはいえ、足首から先はスリッパも履けず、白いギプスの足でびっこをひきながらのろのろ歩く私なのに・・・、何で気付かないの〜??

やっと気付いたのは2階から一緒に階段を降りた時、「どうしたの?」と聞かれました。(あー、やっと気付いた)、私「ちょっと転んだの」 母「あーそう、大丈夫なの?」 私「うん、大丈夫よ。」 母「そう」 と、それだけで終わり。ケロッとしているんです。

繰り返しの質問攻めにあわなくて良かったとほっとしたものの、何だか拍子抜けしてちょっぴり淋しいような気持ちもしました。私も勝手ですヨネ。

母とは対照的に我が家の愛犬グレイは、いつもと違う私を敏感に感じ取り、心配でたまらないという表情。遊んでとおもちゃをくわえて甘えてくる事もなく、いつもは行かない台所の隅の壁際にへばりつき、不安そうな目で私の動きを見つめているのでした。

ホントにホントにほんとか〜い?! の出来事でした。

ep.3 天才以上の秀才に「え!!うそでしょう ほんと?」

 

トイレにはいり、トイレを汚してしまうのは日常茶飯事。ディサービスで、トイレは座って用をたすように教えていただき、ディサービスでは立ってすることはないとのお話ですが・・・??

トイレにおしっこはするものと理解はしているものの、便座を上げてするということまでは理解がないのか??? 毎回、便座を下したまましてしまうから、便座が、ビショビショ状態。私が、「あ~」って駆け込む時には、とても座れる状態ではなく(涙)何か良い方法はないのだろうか? 便器と向き合い考えていると・・

 

ひらめいた!! 便座を汚してしまうのであれば、父が入りやすいように最初から上げておけばいいんだよ~と思い、必ず便座を上げておくようにしたら、父の方が上手・・・ ご丁寧に、便座をわざわざ下げて用をたして、便座はおしっこが・・・

 

うそでしょ? 何で? では、便座を上げて、止めておけばいいんだ!! もしかして私って天才? と思い、思わずにやけ顔でガムテープで便座をあげて、タンクのところまで、ベタベタ貼り付けて、このテープをはがしてまで便座は下さないでしょう。よしよし・・・(内心、ウッシッシ どうだ!私の勝ち)

 

ディから帰宅後、なにごともなくトイレに入り、夜になって、私が入ろうとトイレのドアを開けると、「う?」 便座が下がっているどころか、ご丁寧に便座の蓋までさがっており、タンクにはガムテープの残骸がぶる下がっている状態。

 

「は?」「え!」「もしかして?!!」 おそるおそる、トイレの蓋を上げてみると、トイレの便座についたおしっこが、トイレの蓋のカバーに染みこみ、カバーは濡れた状態で、便座にはおしっこがかけられたあとが・・・「ほんとかいな」「うそでしょ」・・・また!! と思い便器の中になにげなく目が行くと・・・・・・ヒラヒラ~と便器の底で泳いでいるものが・・・な!な!何? よーく見ると・・そうなんです ガムテープなんです。

 

ガムテープを見るが早いか、そこからはご想像のとおり、頭からは、沸騰したやかんのように「ピー・・」言葉は、機関銃より速く「ガムテープなんんか流したら、トイレ使えなくなるんだよ!!、配管からタンクまで変えなくてはならないなんていったらいくらかかると思ってるの!!」これこそ、瞬間湯沸かし状態で、向う三軒両隣どころか、隣組全体に聞こえていたのでは? なくらいのキンキン声で怒鳴ると「そんなの流したらだめじゃん、浄化槽がダメになっちゃう 気をつけれろよ!お前はそそっかしいからな」と上から目線で言われ、もう、怒りはエベレスト状態「お父さんが流したんジャン!」「俺はそんなもの流すわけがない」と・・ 私が怒っている言葉で、父もヒートアップしてきて最後には、意味不明な言葉に・・・

 

「あ~ん 掃除するから向うにいって!!」・・・そこから、40分ほどトイレと格闘。何とか、ガムテープをとりのぞくことはでき、通常通りトイレは使用できるようになりホット一息・・・ちょっと嫌味で「はあ~大変」と言うと、何が? 程度でトイレのことなど、はるかかなたどこかに消えて、違うことを、繰り返し連発です。

 

私の目の前には天才以上の秀才がいたんだと思うとそれからは無駄な抵抗はやめるしかなかいな、動力のムダと思い、毎回トイレの掃除をしています。もうやってられないって感じです。